代表挨拶
世界の過酷な現場で磨かれた技術を、日本の医療へ
私たちの製品は、世界中の「厳しい現場」で認められ、選ばれてきました。電力や水を満足に得られない僻地、移動病院、数億円の競走馬を診療する牧場。時には氷点下のエベレストベースキャンプ、さらには無重力の宇宙船の中でも。過酷な環境下で、ミカサエックスレイのポータブルX線装置は、今日も稼働しています。
現在、当社の売上の97%は海外によるものです。世界中のプロフェッショナルに鍛え上げられたこの技術と信頼を、今こそ創業の地である日本へ還元したい。それが、私どもの心からの願いです。
「頑丈さ」と「高画質」の両立
ポータブル型という特性上、私たちが製品を届ける場所は病院だけではありません。一分一秒を争う現場に必要な製品だからこそ、「頑丈さ」と「高画質」の両立に挑み続けてきました。
一台一台、職人が部品を選別し、精密に組み上げ、丁寧に検査・調整する。その手間を惜しまないものづくりが、過酷な環境に耐えうる堅牢性を生み出しています。また製品は片手で持ち上げられる軽さでありながら高出力を凝縮し、極めて短い照射時間で、動く被写体さえも鮮明に捉えることが可能です。こうした技術の積み重ねによって、命の最前線に立つプロフェッショナルの信頼に応えてきたと、私どもは信じています。
「撮る人」も「撮られる人」も、等しく守る
タフさと同じくらい、譲れないのが「安全性」です。装置本体から周囲へ漏れ出る放射線をFDA(アメリカ食品医薬品局)基準のさらに10分の1以下にとどめているのは、患者様だけでなく、日々何百枚もの撮影に携わる医師や診療放射線技師の皆様の健康を守るためでもあります。「撮る人」も、「撮られる人」も、等しく守る。その責任をメーカーとして果たし続けてまいります。
「医療が出向く時代」に貢献する
高齢化が進み、災害も多い日本。いま、医療提供体制の在り方そのものが問われる局面を迎えています。患者様が病院へ赴くだけでなく、「医療が患者様のもとへ出向く時代」を私たちが支えていきたいと考えています。訪問診療の現場や、災害の被災地、医療が届きにくい過疎地でも、ポータブルX線装置があれば、その場で高度な一次診断が可能です。
創業100年、そしてこれからへ
創業から100年。AIやクラウドとの連携など先端技術との融合を積極的に推進しながらも、初号機誕生から続く「小さく、軽い装置で、正確な診断を届けたい」というミカサエックスレイのDNAは、次の世代へと確実に継承してまいります。
感染症の拡大、紛争、自然災害。医療にアクセスできない人々が、世界にはまだ数多くいます。一次診断の力を、必要とするすべての人のもとへ。それが、私たちの変わらぬ使命です。
日本の、そして世界の医療を支える存在として、社員一丸となって技術を磨き続けてまいりますので、引き続きご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
代表取締役社長 品川 修二
